技術開発

技術開発

当社は、東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴う放射性物質の除去作業及び関連業務に積極的に関わるとともに、環境回復・保全に全力で取り組んでおります。

また、これまでの実績を積み上げてきた原子力施設内設備機器の更新等に伴う放射性廃棄物の解体・撤去においても技術開発に取り組んでおります。

可搬型多機能放射線モニタの開発

東京電力福島第一原子力発電所の事故以降行ってきた、環境省受託によるモニタリング業務や、特定廃棄物輸送時の監視用モニタリングポストの製作等の経験・技術を活かし、モニタリングに特化した小型で操作性に優れ、安価な放射線モニタを自社開発しました。開発においては、様々な試験を行い、計測の方向特性や耐候性を更に向上させた可搬型多機能放射線モニタ(IRM-P2)を製品化しました。

廃止措置に係る技術開発

当社は、設立から今日まで、数多くの原子力研究開発施設における設備機器の除染・解体撤去工事に携わった経験があります。廃止措置に関する作業を安全に進める上で必要となる除染作業において、効率よく行うための手法や資機材の研究に継続して取り組んでおります。

車両等の除染技術

東京電力福島第一原子力発電所の事故及びその後の放射性物質除去作業により多くの車両や重機が汚染され、その価値が下落或いは売買対象外となり車両の不法投棄等が問題となる可能性があったことから、それらの問題を解決するための除染技術に関する開発試験を行い、その結果を基にアルミ製熱交換器除染装置「Treppe-ex」を製作し、東京ビッグサイトにおいて開催された「2013NEW環境展」に出展しました。

放射性廃棄物の固化技術

東京電力福島第一原子力発電所の事故で発生した放射性物質に汚染された廃棄物の焼却処理により多くの焼却灰(飛灰)が発生しました。飛灰は水と接触すると放射性物質を溶出してしまうという性質があることから、当社では、飛灰を固化し且つ容積を減容できるような固化方法に関する試験を実施してきました。